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令和4年度入学式 学長式辞

このたび、福井大学学部並びに大学院に入学された皆さん、誠におめでとうございます。ご入学を心より歓迎致します。併せて、これまで皆さんを支えてこられたご家族の方々等にも、お慶びを申し上げます。

さて、新型コロナウイルスの感染が蔓延する中、皆さんは、将来への不安を持ちながらも受験勉強を頑張られ、本日を迎えられたことと思います。大学も同じで、過去2年間コロナ渦中にあり、対面の講義や、友人とのキャンパスライフを経験する上で大きな障害でした。新型コロナウイルスは変異を繰り返し、その変異の内容によって、一定確率で、高感染性、高病原性を獲得しており、今後も相当期間感染症として存続する可能性があります。しかし、我々人類の方の、不織布マスク、密を避けるなどの様々な感染対策、可能な方には是非お勧めしたいワクチンによる予防等の進歩も目覚ましいです。昨年末には、教職員、学生など大学関係者全員を対象として「福大 withコロナ 対策コンペ」を開催し、対策の見える化を目指しました。皆さんの待っておられる新学期よりは、密の状況を避けながらの対面講義を原則としますが、感染の危険性が強い場合や逆にオンライン、オンデマンドなどの評価の高いものはそちらを選択する場合があります。この様なオンゴーイングの講義では、試行錯誤の側面もあり、講義内容や方法につき、学生諸君も意見を出し合って頂けたらと思います。

皆さんの学生生活における感染の危険性についても、色々明らかになっています。例えば密を避けたクラス編成は、重要ですが、実際感染のきっかけとなるのは、講義の最中より、むしろ休憩時間のちょっとした談笑の場だったり、昼食時にマスクを外した時などです。食事を皆でするには、最小限のテーブルマナーが必要な様に、対コロナのマナーをマスターすることも、自身は勿論、家族、友人が感染で苦しむのを防ぐためと思って下さい。部活も同様です。サッカー、ラグビーなどで肉弾合い打つプレー中より、ゲーム前後の会話時、遠征中の食事、宿泊等が感染の宝庫です。そのかわりpostコロナになれば、人間的習性への回帰に向け再度のリセットが必要となりましょう。

さて、今、世界で、Society5.0時代の到来が言われる中、皆さんは、これから、大学でどのように学べばいいのでしょうか。その時代には、現在の多くの職業は名称が変わり或いはAIにとって変わられることが、危惧されています。この様な社会的状況の中では、専門領域の中でも幅広い分野をカバーする応用力を身につける必要があり、本学では、Society5.0の時代にしなやかに存在感を発揮できる、SpecialistでもありGeneralistでもある卓越高度専門職業人として、生涯にわたり自らの力を伸ばせる人材を育成します。一般に言われる「匠」をイメージして下さい。

この時、学びのよすがとなるのが、ノーベル賞受賞者からもよく強調される知的好奇心です。世の中の事柄に好奇心を抱き、専門的な知識を積み重ね、そこから新しい知見を生み出すことのできる人になりましょう。知的好奇心は、きっと皆さんの人生を豊かなものにしてくれます。
もう一つ、今、世界の政情は極めて不穏であり、ロシアのウクライナ侵攻が現実のものとなり、我が国にも大きな影響が及んでいます。国同士の相互理解が不十分な時、頼るべきは国籍や人種によらない個人レベルの交流であり、それを担保するものが各個人の共感性であることを心に留めておいてください。社会での人との交わりにおいて重要なのは、共感性だと思います。大切にして、前進して下さい。

ところで、いよいよ4月1日から、世界の傾向とも合わせ成人年齢が引き下げられました。以後大学入学生は、ほぼ全て成人となります。その結果皆さんは今まで以上の権利と、他方では義務や責任を担うことになります。契約トラブルに巻き込まれるなどの、負の側面もあれば、自ら起業家として活躍しやすいなどの正の側面もあります。今回の改正を前向きに捉えて、自らのアクティビティーが向上する方向へ進んで欲しく思います。この際、自分一人で色々な問題を抱え込まずに、悠かに経験ある周りの方々の意見を聞くことは皆さんの予想以上に大切です。心がけて下さい。また、本学では様々な皆さんの疑問に対応すべく、よろず相談の窓口設置を計画中です。必要な時には、是非ご利用下さい。

新入学生の中でも特に大変なのが留学生の皆さんと思います。母国と日本の往来も著しく制限されることがあり、生活費、勉学の費用を賄うことも、不安定なアルバイト先なら確実とは言えません。今までは、来日自体かなり困難であった所、受け入れ枠も徐々に拡大され、本学に来られる学生も増えてくると思います。困ったときや不安なときは、受け入れ学部、国際課、英語での相談可能な保健管理センターなどを中心に対応可能ですので、ご相談下さい。また、学生交流センターには、学生同士が交流できるセーレングローバルハブなど、留学生も利用しやすいスペースもありますので、ご利用下さい。

さて大学のキャンパスは、学生が学び、交流し、人間として成長していくのに重要な場です。昨年、学生交流センターもようやく改修が完了し、学内に点在していたアドミッションセンター、国際センター、語学センター、キャリアセンターを集約して学生生活必須の機能が同居する形でオープンしました。憩いのスペースも充実し、利便性も向上したと思います。

結びまえに、今、福井で本学がどこへ向かおうとしているのかについて、少しだけ述べます。本学では、昨年、その未来像を具現化するために、「福大ビジョン2040」を策定しました。本学は「世界に通じる地方総合大学」そして「社会から頼りにされる、活力ある大学」を目指します。本学では、多様な人々が、多様な目的を持って、多様な方法で学ぶとともに、その学びはオンライン教育により世界とアクセスし、広がり、学生は、ここで学ぶことにプライドを持ち、今を活き活きと過ごしていることを描いています。

結びです。皆さんの人生の中でも、とりわけ充実した、何か不足していることさえも充実の予感と感じられる貴重な大学生としての、年月を、満喫していただくことを心より願い、私からの式辞と致します。

令和4年4月6日
福井大学長  上田孝典

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