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3年生は教育実習での学びをまとめた「学習個人誌」の報告会を実施します。1~4年生全体で共有し、語り合います。17UNIVERSITY OF FUKUI堀江 麻美 さん学校教育課程 3年次福井県立金津高等学校出身School of Education 教育学部まず、先生が楽しむことその姿が子どもたちの学びを触発する中学2年生に当たる附属義務教育学校8年生のクラス。今日は理科で「結露」の実験を行っています。「先週の台風で、すごく雨が降ったよね。雨って、どこから来ると思う?」実験のテーマに関心を持たせるために、教育実習生の堀江麻美さんが生徒たちに語りかけます。班ごとに分かれて着席している生徒たちは、早く実験を始めたくてうずうず。「できるだけ生徒たちの自主性を引き出していこうというのは、附属学校全体の方針です。特に実験などでは、教科書に載っているのと同じような結果が出ないとしても、生徒たちが『何でだろう?』と話し合って、自分たちで考察を深めていくように促したいと思っています」実験が始まると、理科室の中はとても賑やかになります。「先生、氷ってどこに入れるの?」「温度を測るのって、ここでいいの?」堀江さんに、生徒たちから質問が飛びます。「う~ん、どうだろうね」堀江さんはすぐに正解を教えず、一瞬の間をおいて、生徒たちが自分で考える時間を与えます。ここに、生徒を指導する“コツ”があるようです。生徒たちの自主性を引き出す「理科って面白い! 生徒たちが、そう感じてくれることが、いちばん大切だと思うんです。どんなとき、子どもたちの目がキラキラするのか、福井県児童科学館でスタッフとして働いた経験などから、私なりに学んできました」と堀江さんは言います。福井大学には附属の義務教育学校と幼稚園、特別支援学校があり、教育実習校として学校の特色を生かした実践的な学びの場があります。教育学部の学生は、授業や実習以外にもさまざまな機会を捉えて熱心に児童・生徒とふれあっています。堀江さんも、探求ネットワークや塾でのアルバイト、福井県児童科学館での活動など、アクティブな毎日を過ごしています。教壇に立って科目を教えるだけでなく、さまざまな遊びや自然体験など、子どもたちと一緒に楽しむことを大切にしているのです。「私自身が、学ぶことを楽しいと感じているかどうか。先生が内心“つまらないなぁ”と思っていたら、子どもたちは敏感に見抜いてしまうと思うんです。教師として、いつでも発見する喜びを感じていたいし、その姿を子どもたちに見せていきたい」教師自身が学び続け、成長し続ける…。教育実習を経て、堀江さんの中にそんな自覚が育まれてきたようです。率先して面白がる教育実習では生徒たちを前に、実践経験を積みます。時には反省点を糧に教育者としてスキルアップをしていきます。InterviewMovie!Filesize : 60MB

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