大学案内Viewbook2019
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コミュニケーションを大切に患者さんに寄り添える看護師を目指しますSTUDENT’S VOICE医療の現場で役立つ確かな看護能力と豊かな人間性を養うステージですPROFESSOR’S VOICE35UNIVERSITY OF FUKUISchool of Medical Sciences 医学部井上 月那 さん看護学科 2年次福井県立敦賀高等学校出身上原 佳子 准教授専門分野:基礎看護学中学生のころ、専門学校の看護師体験に参加しました。そのとき看護師さんが「患者さんから感謝してもらえるのが喜び」と言っていたことが印象に残っています。もともと人と接するのが好きで、「いい仕事だな」と思ったのが、看護への道を選んだきっかけです。今は、講義や実習で基礎的な知識や技術を学んでいます。学生同士で採血の練習をするのは、最初とても怖くて緊張しました。でも、技術を磨くには実践あるのみ!と思い、仲間と励まし合いながらがんばっています。また病棟実習では、いろいろな患者さんがいて接し方に戸惑いました。担当についた患者さんの話し相手になろうとしたら「もういい、ほっといて!」と言われたことも。でも何日か付き添っているうちに、少しずつ自分の病気やお孫さんのことを話してくれるようになりました。嬉しかったですね。授業以外ではサッカー部のマネージャーとして、医学部の仲間たちと活動しています。附属病院での看護補助と飲食店のアルバイトもしているので、とても忙しいですが、学内外ともに充実しています。3年次になると、より高度な実習が始まり、今以上に毎日大変になりますが、かつて聞いた看護師さんの言葉通り、患者さんから「ありがとう」と言われるのはこの上なく嬉しく、やりがいを感じます。看護師は、患者さんが医師には言いづらいことを話せる身近な存在。近くにいるからこその細かい気づきがあり、その情報が患者さんを助けます。忙しくても患者さんに寄り添って、コミュニケーションできる看護師になりたいです。今、医療の現場では、医師、看護師、薬剤師、理学療法士など多職種が連携して治療にあたるチーム医療が重要視されています。本学では、医学科と看護学科の学生が授業やサークル活動などを一緒に行い、地域ケア実習では、両者がチームになって地域の医療を勉強します。パートナー的存在である医師と看護師が、学生時代から良い関係を築けるのが特徴です。実習は、医学部と同じ敷地内の附属病院で行うことが多く、慣れ親しんだ環境でリラックスして取り組めることや、学内授業において附属病院の認定看護師や専門看護師がリアルな現場の話など高度な医療に関する講義を行ってくれるのも大きなメリットです。4年間で確かな看護技術が身に付くカリキュラムを設けていますが、大学院修士課程への進学や、看護師経験を積んだ後でのがん看護学・災害看護学の専門看護師課程、慢性呼吸器疾患看護・手術看護の認定看護師教育課程もあり、キャリアアップできる環境も整っています。指導の際には、挨拶をする、約束を守るなど、人として守るべき決まりごとを大切にするよう求めています。それが将来的には患者さんや同僚との人間関係の基盤になるからです。日々変化する医療の現場で、看護師は経験だけでなく、理論や知識に基づいた看護を行うことが必要です。チーム医療の場では、看護師は“コーディネート役”。他のメンバーと対等にディスカッションできる能力を身につけてほしいです。そのためにも大切なのは、常に自己研鑽を重ねて自分をアップデートすること。理論や知識にのっとった根拠のあるケアが、患者さんにとって本当によい看護に繋がると思います。

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