大学案内Viewbook2019
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37UNIVERSITY OF FUKUISchool of Medical Sciences 医学部超音波メスの切開体験トレーニングボックスでの鉗子(かんし)操作体験福井メディカルシミュレーションセンター地域・在宅医療から先進医療まで様々な医療ニーズに対応できる医療者を養成臨床教育研修センターに併設した「福井メディカルシミュレーションセンター」では、最新のシミュレーターを用い、地域・在宅医療から先進医療まで様々な医療ニーズに対応できる医療者を養成しています。各種シミュレーターを活用して、大学病院としての高度先進医療を繰り返し学ぶことができ、かつ地域の病院として在宅医療を学ぶことも可能です。多職種が連携したトレーニングを行うことができます。気道確保のトレーニングパートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)による看護体制安全で質の高い看護と看護師教育のために附属病院では、本院看護部職員が自ら開発した最新の看護方式「パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)」を平成21年度にスタートしました。副看護師長を中心としたグループを構成し、パートナーとなった看護師同士が対等な立場で相互に補完・協力し合い、質の高い看護を患者さんに提供しています。その成果と責任をチームで共有することにより、「気づく力と自発性」「迅速・適切」「看護品質の維持・管理」の追求を、「協働」「強い組織づくり」「やりがい」につなげ、「人にやさしい看護」「パートナーを思いやる心」を育んでいます。2人1組での看護体制地域医療を支える救急総合医、看護師の育成地域医療のリーダーを育て積極的な全国発信で人材育成に貢献全国に先駆けて、救急部と総合診療部を一体化し、一次救急から三次救急まで全ての救急患者を受け入れる北米型(ER型)救急体制を平成12年に導入しました。救急部では初期臨床研修医や看護師が実践的な教育を受けることができ、研修医の場合、子どもから老人まで、精神疾患から外傷まで、軽症から重症まで多種多様な患者さんの診療に当たることで、総合的な診断力を養えます。また、消防、警察、行政などさまざまな職種の人たちとも連携するため、医療の知識や技術だけでなく社会性を培う訓練にもなり、人間としての成熟を促します。実践的な研修を積んだ医師や看護師が各医療機関で活躍すれば、地域の救急医療体制も自ずと充実します。福井大学医学部附属病院救急体制一般病棟各科専門医看護師救急総合診療入院病床救急部医師総合診療部医師看護師ICU麻酔科医救急部医師各科専門医看護師病棟自家用車タクシー一次・二次救急車三次救急部+総合診療部(交代勤務)ER多発外傷・原因不明の発熱など医療職を目指す高校生のための外科手術体験セミナー高校生が最先端の外科医療を体験し、医療への関心や理解を深めるための試みとして、平成19年度から毎年開催しています。最新の内視鏡外科手術シミュレーター操作による胆嚢摘出の模擬手術や超音波凝固切開装置(超音波メス)による鶏肉の切開など7種類のプログラムを用意。高校生には外科医師の仕事を体験する機会となり、指導した医療従事者には、初心に帰り、知識や技術を体系的に教えることの大切さを再確認する貴重な場となっています。
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