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グローバルに向かって一歩前へ

「グローバル」という言葉はよく聞くようにはなったものの、「自分には関係ない」と思っていたり、「何かしたいけどどうすればいいかわからない」という方がたくさんいるのではないでしょうか。
そこで今回は、福井大学での留学経験を持つアメリカ在住の歴史学者 マーレン・アニカ・エーラスさんに世界に飛び出すきっかけや留学経験などを伺いました。エーラスさんの実体験に基づくお話で、グローバルがぐっと身近になるかもしれません。

[参加者]
マーレン・アニカ・エーラスさん/米・ノースカロライナ大学シャーロット校歴史学科 准教授
冨田洋輔さん/教育地域科学部 地域科学課程地域政策領域4年
藤間冴子さん/教育地域科学部 地域科学課程人間文化領域4年

エーラスさん プロフィール

ドイツ出身。19歳のとき文通相手のもとへ来日し、東京で1年間過ごす。独・ハンブルク大学日本言語文化学科に進学後は、大阪市立大学と福井大学に計2年半留学。その後、米・プリンストン大学院に在籍しながら、研究のために福井県大野市に1年間滞在。現在は、米・ノースカロライナ大学シャーロット校で歴史学科准教授として東アジアの歴史を教えるほか、大野市の魅力を発信する「越前おおのブランド大使」としても活躍している。

留学で深まる学びと異文化からの発見

エーラスさん

エーラスさん

冨田 エーラスさんは現在、研究のために来日されていると伺いました。仕事内容や詳しい来日目的を教えてください。

エーラス アメリカの大学で東アジア史を教えており、日本における江戸時代の社会史を専門に研究しています。今回は博士論文で執筆した「大野藩の貧民救済」の内容をより充実させるため、大野市史編さん室などでの資料探しを目的に来日しました。

藤間 現地でこそ学べることが多くあるのですね。日本に興味を持ったのはどうしてですか。

エーラス 高校時代の地理学の先生が日本をすごく好きだったことがきっかけです。火山や温泉の国という点も魅力的でした。ちょうどその頃、海外の文通相手紹介サービスで日本人と知り合い、19歳のときに招待を受けて初めて来日しました。その後、東京で1年間、ドイツ人家庭の住み込みベビーシッターのアルバイトをして生活しました。日本人と接することが少なく、日本語の上達にあまり繋がらなかったので、次に日本に行く機会があれば日本人に囲まれる環境に身を置こうと決めていました。

冨田 最初は大学への留学ではなく、アルバイトをしていたのですね。福井大学に来たきっかけは何ですか。

エーラス 福井大学はドイツで進学した大学と姉妹校だったためです。福井大学の前には大阪市立大学でも学びました。他の留学生の日本語能力の高さに刺激を受け、言葉や歴史を一生懸命学びました。

藤間 私は留学の必要性を感じながらもなかなか踏み出せずにいます。留学を通してどのようなことが自分のためになるのか知りたいの ですが、身に付いたことや学んだことを教えてください。

エーラス 留学するまでは、留学先で出会うのは現地の人だけだと思い込んでいましたが、その国に来る世界各国の人とも出会えることに気が付きました。彼らとの交流を通して、同じものを見ていても出身国によって視点が大きく異なることがわかりました。さまざまな価値観に触れることができたことで視野が広がったと思います。また、今まで知らなかった自分にも出会うことができました。

日米で異なるコミュニケーション

冨田さん

冨田さん

藤間 アメリカの大学で講義をされていますが、アメリカの学生と日本の学生とにどのような違いを感じますか。

エーラス アメリカの学生は講義中にとても積極的に質問をするので、考えや理解度がわかりやすいです。それに比べると日本の学生は消極的かもしれません。ですが、どちらの学生も個人的に話をしてみるとユニークで、本質的にはそれほど変わらないと思います。

冨田 確かに日頃、積極的に発言をしていない気がします。もし自分が留学したときにうまくコミュニケーションが取れるか心配です。

エーラス 私もあまり積極的な方ではありませんでしたが、勇気を出して話しかけるようにしていました。しかし、日米ではコミュニケーションのスタイルが異なることも事実です。積極性ももちろんですが、相手の話をしっかりと聞いたり、気配りをしたりする日本人の良い姿勢をどこの国の人と接するときでも大切にしてほしいです。

自分にベストなグローバルスタイルを

藤間さん

藤間さん

冨田 最近では情報・交通の発達や大学でのプログラムが充実し、留学が身近に感じられるようになってきました。どのような心構えで留学をすれば有意義なものになると思いますか。

エーラス 目的を持って留学することが最も大切で、実りある留学に繋がると思います。研究を目的とする場合はもちろんですが、海外で暮らすことだけを目的としても多くのことが学べると思います。海外では、文化の違いや言葉の壁で辛いことも多くあな経験も乗り越えて成長していけるはずです。そして、留学先では日本人ばかりとではなく、現地の人や他の留学生との交流を大切にしてください。

藤間 エーラスさんのお話を聞き、留学の重要性がよくわかりました。留学だけでなく、日本にいながらでも世界に目を向けるためにできることはありますか。

エーラス 福井大学のキャンパス内はもちろん、福井県内には国際交流会館やインターナショナルクラブなど、外国人と出会う場がたくさんあります。他にも、外国の映画や本を見るなど、世界を知る方法はいろいろあります。自分に合ったスタイルでたくさんの経験を重ね、グローバルに活躍してくれることを願っています!

座談会を終えて…

和やかな雰囲気で話す3人

和やかな雰囲気で話す3人

グローバル社会と言われる今、社会に出ると海外と接する機会が増えてくると思います。グローバルに活躍するためにも留学を経験したいという思いが強まりました。(冨田) 大変なこともあると思いますが、勉強面でも生活面でも学ぶことが多くあると分かり、留学をより前向きに考えたいと思いました。(藤間)

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