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IoT技術でつなぐ 子どもたちが自信をもてる社会づくり 

工学部 准教授(福祉工学、情報工学)

小越 康宏先生

得意・苦手がはっきり 発達でこぼこ

人前で発表するとなると、思うようにできず苦手。誰にでもそんな経験はあるものです。苦手意識が強いと日常生活で支障をきたすようになり、落ち込み、引きこもりがちになってしまいます。逆に、得意なことが発揮でき、人に認められるようになると、自信がついていきます。
発達障害とは得意・不得意の差が大きく、凸凹(でこぼこ)な状態と表現されることがあります。そのような子どもたちもトレーニングによって苦手を克服し、長所をさらに伸ばせる可能性があると考え、私は子どもの特性にあわせた学習・支援ツールや子どもの日常を記録するクラウドシステムの開発を行っています。

子どもの特性に合わせたシステム

保護者、教員、専門家をつなぐ個別教育支援ICTシステム画面

保護者、教員、専門家をつなぐ個別教育支援ICTシステム画面

その一つが、「発達障害児者と支援者のための個人特性に応じた個別教育支援ICTシステム」です。国際生活機能分類児童版(ICF-CY)の項目とリンクするように学校や家庭で「宿題ができた」、「授業中寝なかった」などの様子を本人や教員が☆の数で評価し、その日に気づいたことも残します。この行動記録とIoT機器から収集した行動・学習情報を保護者、教員、専門家の三者間で共有するクラウド型のシステムです。情報共有により密な連携が可能になり、成長や発達の過程を時系列で分析することができます。こうしたデータから朝起きるのが苦手、時間割通りに準備するのが不得意、人の表情を認識することが難しいといった課題を克服するためのトレーニングシステムを提案することもできます。
例えば、表情を読み取ることが苦手な児童には、学校などの場面設定の劇を見せてどのように行動をするのかをクイズ形式にしたVRシステムや不眠に悩む子どもの脳波を測定する枕を用いて眠るタイミングを支援する寝具、注意が欠如しがちな児童には忘れ物防止機能を搭載したランドセルなどの支援システムを開発しました。
子どもの成長は待ったなし。だからこそ、楽しく学習しながら即効性のあるシステムを作りたい。それぞれのシステムと人をつなぐIoT技術で障害のある子どもたちに自信が生まれる社会づくりに挑戦しています。

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