受験生のためのFUKUDAI LIFE

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子どもの遊び空間を考える

粟原知子先生

附属地域共生プロジェクトセンター
粟原知子先生

附属地域共生プロジェクトセンター

粟原 知子 先生

子どもの発達を支える生活環境

子どもが発達していく上で子どもが過ごす空間はどのように影響するのか……。私はこの点に着目し、その中で子どもにとって最も重要である生活環境の中でも“遊び空間”と“保育空間”について調査しています。

家型保育の重要性

秘密基地あそびをする子どもたち

秘密基地あそびをする子どもたち

乳幼児期の子どもたちが日常生活を送る保育園は生活施設であるべきで、子どもが安心して過ごせるように家のようなしつらえ(=「家」型保育)が適切であると考えています。また、少子化や地域コミュニティの希薄化によって、日常生活の中で世代間交流ができないことから、一般家庭のように1?5歳の異年齢児が共に生活できる「きょうだい保育」を推奨します。私は、これらの条件を満たす滋賀県の保育園で、子どもたちが実際にどのように生活し、人間関係を経験するのかを調査しています。

この園の子どもたちが1日に経験する集団の約7割は異年齢で構成されています。同年齢同士で発達年齢に合った遊びを共有することや目標に向かって協力し合うことは、異年齢集団で「食事」などの生活行為を共にすることや遊びの中で様々な違いにふれることで「生きる力」がどれだけ育まれるかにかかっています。人間の基礎は子ども時代に形成され、この時期にいろいろな人間関係を経験することで豊かな人間になっていくと考えます。

遊ばなくなった子どもたち

子どもにとって豊かな人間経験を得る最大の機会は「遊び」にあると考えます。しかし、「子どもが遊ばなくなった」と言われ始めてから 40年。その状況は改善されていません。昨年、小学生に遊びに関する調査をしたところ、10年前に比べ、平日の遊び時間は平均1時間の減少、また「遊ばない」という回答が急増しました。遊び欲のある子どもは、塾や習い事で忙しくても何でも意欲的に取り組んでいるのに対し、遊びに関心がない子どもは何にも興味を示さないこともわかりました。遊びはモチベーションを最も高める行為であり、失敗や挫折の経験、それを乗り越える力を楽しみながら、且つ自由に学んでいく行為でもあります。そして、私たち大人がこの遊べる空間や生活環境を保障していかなければなりません。

自由を獲得するために

自分らしく自由に生きる事ができるのはとても幸せなことです。自由ほど尊いものはありません。よく、「何のために勉強するのですか?」と質問されますが、勉強して知識を得ることができれば、それらのツールを使って自由に動けます。自由を獲得するためには、まず勉強をしなければいけません。しかし、まだ勉強したくないという学生さんには、まず「思いっきり遊びましょう」と伝えたいです。遊びながら「これだ!」と興味のあることがみつかれば、勉強する意味と楽しみが見えてくるはずです。

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