受験生のためのFUKUDAI LIFE

ホーム >  受験生のためのFUKUDAI >   >  運動パフォーマンスの発揮を科学的に研究

運動パフォーマンスの発揮を科学的に研究

田中美史先生

教育地域科学部
地域科学課程 人間文化講座
田中美史先生

教育地域科学部 地域科学課程 人間文化講座

田中 美史 先生

プレッシャーは運動機能に影響を与える

プレッシャーによるスポーツ動作の変化を検討

プレッシャーによるスポーツ動作の変化を検討

スポーツ大会やピアノの発表会など、大きなプレッシャーがかかるとき、体に余計な力が入るなどして自分の実力を十分に出し切れなかった経験はありませんか?

このように、プレッシャーにより心的動揺が生じた際、運動パフォーマンスが低下する問題の解明・克服はスポーツ選手をはじめ多くの人が望んでいます。私は現在、この問題の解明に関する研究を行っています。  約10年前から取り組んでいるこの研究で私がまず行ったのは、プレッシャーにより「動作」や「力み」がどのように変化するかの実験です。プレッシャー負荷時と平常時における100名以上のゴルフプレイヤーの動作を解析したところ、プレッシャー負荷時のほうが力みは強くなることが判明しました。しかし、プレッシャーによる動作や力みの変化が運動パフォーマンスに影響するか否かは人により異なることも研究により明らかになりました。

プレッシャーによる運動パフォーマンスの低下は回避できる?

運動野の活性、抑制と運動機能の変化を比較

運動野の活性、抑制と運動機能の変化を比較

では、運動パフォーマンスに影響を及ぼす因子は何か。筋活動や身体動作を司る大脳の一次運動野(以下、運動野)とプレッシャーとの関係性を調べたところ、プレッシャーを負荷すると、運動野が平常時以上に活性化することが分かりました。さらに、運動野の活性が強いほど運動パフォーマンスが低下することも明らかになりました。

そこで私は、運動野の活性度と運動パフォーマンスには相関関係があり、プレッシャー負荷時においても、運動野の活性を抑えれば運動パフォーマンスは適正に発揮できるという仮説を立案。現在、その実証実験として、装置を使って運動野を刺激し、運動野の活性や抑制を行った場合に、力みや動作、運動パフォーマンスがどのような影響を受けるのかを検証するための基礎研究を進めています。この研究の発展は、スポーツ選手をはじめ、精神的な原因などにより実力を発揮できずに悩む多くの人を救うことに、きっとつながるはずです。

大学生活で大きく成長するために

皆さんにメンタルトレーニングでも使われる、「one-day, one -mission」と「now and here」という言葉を贈ります。1日1つのミッションをこなしていけば、4年間で約1500個のミッションを達成することができます。自身の4年後の姿はなかなか想像できないものです。しかし、今この瞬間を大切にし、1日に1つのミッションを着実に実行することを積み重ねていくことで、きっと4年後には大きな成長を遂げられることでしょう。

今ハマっていること★

teach_tanaka4研究室に癒しを取り入れるため、観葉植物を飾っています。現在研究室にあるのはマッサン、カミーラ、ラッキーバンブーの3種類。長期出張時には枯れないよう家に持ち帰るほど大切にしています!