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障がいのある子どもたちの可能性を伸ばす教育

笹原 未来先生

大学院教育学研究科
教職開発専攻
笹原 未来先生

大学院教育学研究科 教職開発専攻

笹原 未来 先生

可能性を引き出す係わり手の条件

障がいのある子どもたちへの教育(特別支援教育)を専門としています。その中でも、重い障がいを抱えていたり、いくつかの障がいを合わせもつ子どもたちに注目し、彼らの可能性を伸ばす「支援のあり方」「係わり手の条件」について研究を進めています。  週に1回、福祉施設に出向いて、視覚と聴覚に障がいを持つ成人の弱視ろうの方とコミュニケーションをとっています。その様子をビデオで撮影し、こちらの働きかけとそれに対してどのような言動が表れたのかを分析します。例えば、文字の学習の場面で、対象者がイライラしている様子を見せたときには、その前後の私と対象者のやりとりを振り返りながら、「学習の内容が対象者に合っていなかった」「言いたいことをくみ取れていなかった」など要因を挙げて、「対象者の学習レベルを正確に把握する」「言動の意味を理解するためにも事前に対象者の近況を掴んでおく」など次回の係わり方を検討します。このような実践と省察を繰り返しながら、対象者の行動の意味を探り、その方の可能性をより引き出せる条件を探究しています。  現在係わっているのは成人の弱視ろうの方ですが、この実践研究を積み重ねていくことで、同じような障がいや環境におかれた子どもたち、さらには様々な障がいを持つ子どもたちに対応できるような係わり手の条件を導き出したいと考えています。

挫折が光に変わった

ひらがなの文字チップを使った学習

ひらがなの文字チップを使った学習

この研究を行うきっかけになったのは、大学3年生の時に取り組んだ病院実習でした。重度の障がいを抱えた子どもたちと触れ合う内容だったのですが、話しかけたり歌ったりと働きかけても、私にはその子どもたちが喜んでいるのか嫌がっているのかすら読み取ることができませんでした。

「重い障がいを抱えたこの子たちに、何か私はできるのだろうか」。そんな不安がよぎった時に、実習担当の教授と係わる子どもたちの表情が生き生きしていることに気が付きました。コミュニケーションがうまくできない理由を相手のせいにしたことを反省し、子どもたちの可能性を引き出すための係わり手の条件を考えていきたいと思いました。

より多くの人の関心を

「一人一人の子どもに応じた教育」など、特別支援教育の根底にある考え方は、すべての学校教育において大切にするべきだと私は思います。また、特別な支援を必要とする子どもは年々増加しており、生活する中で様々な障がいを抱える子どもたちと出会う機会がでてくると思います。そういった観点からも、特別支援教育を一部の専門家だけが考えるのではなく、より多くの学生に興味を持って欲しいと考えています。

今ハマっていること★

p9-3ガーデニングです。昨年、庭のある家に引っ越したのをきっかけに、草花や野菜を育てることに没頭しています。この夏は育てたトマトやハーブが食卓に並びました。実りの秋には赤唐辛子が収穫できる予定で楽しみです!