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北米照明学会 Illumination Award 2009受賞

明石 行生 先生

建築建設工学専攻 教授
明石 行生 先生

建築建設工学専攻 教授

明石 行生 先生

本学工学研究科建築建設工学専攻 明石行生准教授が、優秀な照明デザインにおいて世界で最も権威のある賞、北米照明学会 Illumination Award 2009を受賞しました。世界中から応募のあった2008年竣工の照明施設の中から、10作品が選定されました。

今回受賞したペンタゴン・メモリアルは、2001年9月11日にアメリカで起こった同時多発テロの米国防総省(ペンタゴン)での犠牲者184名を追悼するためのメモリアルパークの照明施設です。アメリカ在職当時、現地国家的プロジェクトに照明専門家として招かれ、照明用光源の選定、照明器具の基本設計、コンピュータシミュレーション等を担当しました。

【受賞にあたって】 重要なプロジェクトに専門技術を通じて参加できたこと、犠牲者と遺族ために尽力した結果をこのように素晴らしい形で評価していただいたことは、幸運であり光栄です。

写真:ペンタゴン・メモリアル Craig Atkins撮影

写真:ペンタゴン・メモリアル Craig Atkins撮影

照明デザインの基礎となるのは、照明施設(作品)が完成したときに、そこから出てくる光がヒトに及ぼす効果と影響を、照明施設を作り始める前に予測する技術です。実際の照明デザインでは、その予測技術を駆使して、環境問題などの社会的要求に応えながら、意図する光の効果を引き出し、まぶしさなどの悪影響を抑えるように、光源・照明器具・レイアウトを決めます。多くの照明デザイナーは、模型を観察して照明の効果を自分の感性と経験を頼りに判断します。私は、コンピュータシミュレーションとヒューマンファクターに関する研究のデータベースを拠り所にしています。

今回のペンタゴン・メモリアルでは、光によって犠牲者の魂を象徴すること、夜間、来訪者が安全・快適に公園内を歩くことができること、監視員が不審な侵入者を見つけられること、を最小の光量と消費エネルギーを用いて実現しました。特に、まぶしさに対する感度が高い欧米人にとっても光源がまぶしくならないように、反射板とルーバーを設計するのに苦労しました。

普段、私の研究室では、機能的で快適・健康な照明環境を少ないエネルギーを用いて実現するために、光の視覚・心理・生理的な効果(ヒューマンファクター)について研究しています。照明デザインは、私たちの基礎的な研究成果をどのように実用化するとよいかを現場でデモンストレーションする好機です。これからもどんどん挑戦したいと思います。

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