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バイオセンサの構築のための新しい生体触媒素子の開発

末 信一朗 先生

工学研究科
繊維先端工学専攻
末 信一朗 先生

工学研究科 繊維先端工学専攻

末 信一朗 先生

(学外共同研究機関:カリフォルニア大学、アリゾナ大学、京都大学、福井高専)

(学外共同研究機関:カリフォルニア大学、アリゾナ大学、京都大学、福井高専)

バイオセンサとは、生物や生体物質の持つ識別能と電極などの計測素子を組み合わせて、測定したい物質を簡単に電気信号などで捉えることのできる計測システムです。身近なところでは血糖値センサとして実用化されています。私たちの研究グループでは、バイオセンサの構築のために、計測素子(デバイス)との馴染みを良くするように遺伝子レベルでの改変・修飾したタンパク質の開発を行っています。例えば、細胞表層工学という技術を用いて酵母の細胞の表面に2 種類のタンパク質を発現させて有機リン物質の存在を蛍光の変化で捉えることのできる素子を創成しました。これは、現在、問題になっている食品中の有機リンの微量検出への応用が期待できます。バイオセンサの研究ではデバイス開発も鍵となるため、これらを手がけている研究者との出会いも大事になってきますが、こうした出会いがあるのもバイオセンサ研究の楽しいところでもあります。

豆辞書

有機リン

炭素-リン結合を含む有機化合物であり、神経系の毒性を示すものが多く、農薬や毒ガスなどとして使用される。

細胞表層工学

酵母細胞の表面に種々のタンパクを発現させることで、簡単に目的のタンパク質(酵素)を取得できる技術。酵母がそのまま触媒素子として利用できる。またタンパク質のライブラリーが作成できるので、タンパク質の遺伝子レベルでの改変が容易に行える。