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北陸体育学会優秀研究奨励賞を受賞して

教育学研究科教科教育専攻 保健体育教育領域 1年

森本和馬

今回私は3月15日に石川県で開かれた北陸体育学会における研究発表会に参加し、優秀研究奨励賞をいただきました。私の発表タイトルは「音楽聴取が自転車ペダリング運動中のペダリング頻度と呼吸循環応答に及ぼす影響について」です。

「運動中に音楽を聴くとどんな効果があるのだろうか」

これが研究を始めるにあたって最初に持った疑問です。近年、携帯用音楽プレーヤーの発達により、生活の広い場面で音楽を活用できるようになるとともに、たくさんの人々が日々の生活のなかにスポーツを取り入れるようになりました。その結果スポーツ中に音楽を聴く人が急増しました。ではみなさんはどのような理由で音楽を利用しているのでしょうか。「気がまぎれるから」、「スポーツをしているときも好きな音楽を聴いていたいから」などさまざまな理由があると思います。それはそれで音楽の重要な「力」の一つですが、私はこの研究でもう一歩踏み込んで音楽の「力」を調べてみました。実験で使用した曲はすべてエアロビクスで用いられる曲で、テンポを基準にローテンポ(83~84拍)、ミドルテンポ(127拍)、ハイテンポ(159~160拍)の3つのグループに分けて使用しました。実験の結果、ミドルテンポの曲を聴いたときに最も効果的にペダリング運動ができるのではないかという考察が得られました。もっとも、負荷などの設定があるので一概には言えませんが、音楽のテンポを基準として考えたときに、運動にあった音楽があるということが分かりました。

sub同じ音楽を聴いても人によって反応はさまざまです。懐かしさを感じる人もいれば嫌悪感を抱く人もいるでしょう。落ち着く人もいればソワソワする人もいるでしょう。そこがこの研究の難しいところでもあり、おもしろいところでもあります。言い換えればこれがこの研究の「落とし穴」でもあり、問題を解く「鍵」でもあるということです。人体という複雑きわまりないモノと、音楽という読み解くことが不可能なモノ、この「わけが分からない」二つのモノを照らし合わせることで何が「分かる」のか。これがこの研究の醍醐味です。私は今年の春から本学の大学院に進学しました。大学院ではこのような視点から研究をより深く広く掘り下げていきたいと考えています。

今回この賞をいただいたことで私自身はもちろんのこと、周りで私を支えてくださる多くの人が共に喜んでくれました。それが何よりもうれしく、今の僕の大きな力となっています。私はこの結果にとても満足しています。今後もっとたくさんの満足を積み重ねていけるように、日々努力していきたいと思います。