工学部 機械・システム工学科 ロボティクスコース4年
矢野将基さん
ピアノ演奏は、創造性や表現力の向上、精神的充足感、さらには認知機能の向上など、多くの効果が期待されています。特に入門者や身体的制約を有する方にとって、演奏技術の習得は大きなハードルとなります。ヒューマンインタフェース研究室(小越康宏教授)で、障がいのある方の自立支援や社会参加の促進、QOL(Quality of Life)の向上を目的とした支援システムの研究開発に取り組んでいます。本研究もその一環として、入門者や身体的制約を有する方がピアノ演奏を楽しめる打鍵操作を物理的にアシストすることを目的としたピアノ演奏支援システムを開発しました。
本提案システムは、演奏者の手に装着する外骨格と、その動作を制御する駆動部から構成されています。3Dプリンタで作成した外骨格を手の甲側に装着し、指を駆動するためのサーボモータを同じく手の甲側に配置しています。本システムは、DAWソフトで再生されるMIDIデータに基づいて動作し、楽譜表示と同期することで、演奏すべきタイミングに合わせてサーボモータが指を動かします。これにより、打鍵動作をサポートし、リアルタイムに演奏体験を実現します。
今後も、本システムを活用することで、入門者における演奏技術の習得支援に加え、身体的制約を有する方にとっての運動動作の拡張や、音楽演奏の楽しみの創出につなげていくことを目指します。
