インド工科大学パトナ校 物理学科 大学院生 (本学工学研究科で外国人研究者として受入れている)
Amod Kumarさん
私は、Polymer Engineering and Science International(PESI)2026において、「Flexible PVDF@La-MOF@MXene Nanofiber-Based Triboelectric Nanogenerator for Self-Powered Wearable Health Monitoring」という題目で研究発表を行い、Best Poster Awardを受賞しました。
私は、歩行、走行、関節の動き、呼吸など、日常的な人体の動きから摩擦発電によってエネルギーを取り出し、同時にヘルスモニタリングへ応用できる、柔軟な自己発電型ウェアラブルデバイスの開発に取り組んでいます。本研究では、そのデバイスに用いる発電材料として、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を母材とし、ランタン系金属有機構造体(La-MOF)と二次元材料であるMXeneを組み込んだ新しいエレクトロスピニングナノファイバーを作製しました。
これらの材料を組み合わせることで、電荷の発生、蓄積、輸送が促進され、マイクロキャパシタ機構に基づいて摩擦発電性能が大きく向上することを示しました。また、開発したナノファイバーで作製したナノ発電デバイスは、さまざまな人体動作を検出できることから、将来的な自己発電型ウェアラブルヘルスケアシステムへの応用が期待されます。
今回の受賞を励みに、今後も身の回りにあるエネルギーを電気に変える、より柔軟なエネルギーハーベスティング材料や自己発電型センシング技術の研究をさらに発展させていきたいと考えています。
最後に、本研究を進めるにあたり、日頃よりご指導と温かいご支援をいただいている福井大学の坂元博昭准教授、ならびにIndian Institute of Technology PatnaのManoranjan Kar准教授に心より感謝申し上げます。また、研究室の皆様、国際課の皆様、共同研究者の皆様から多くの助言と協力をいただきました。最後に、本国際共同研究を支援していただいた科学技術振興機構(JST) LOTUS Programme(インド若手科学頭脳循環プログラム)およびDST INSPIRE Fellowshipに深く感謝いたします。