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地域の中に溶け込んで 医療に携わる喜びを知る

福井県高浜町国民健康保険 和田診療所所長/2005年度 医学部医学科 卒業

細川 知江子さん

名田庄診療所を見学し地域医療の楽しさに出合う

高浜町にある「和田診療所(通称わだしん)」に赴任したのは2008年で、2011年から所長を務めています。
実は私、入学前から地域医療をやりたかったんです。小学校6年の時、1型糖尿病を発症しました。その時に両親が、治療と一生付き合っていかなければならないなら、医療の道に進んだ方が私のためになるのでは、と考えてくれました。このことがきっかけで、医師への道を選びました。
生まれは福井県ですが、父の仕事の都合で関西で育ちました。祖父母は福井にいて、両親とも福大出身です。子どもの頃からここが好きなこともあって、福井で働きたかったんです。田舎好きなので、都会の大病院は嫌だったんですよね(笑)。
医学部5年の時、名田庄村(現おおい町)の名田庄診療所に1週間、泊まり込みで見学に行きました。この時、「地域医療はすごく楽しい!」とさらに思いを強くし、「こんな場所で医療と関われたらいいな」と考えるようになったのです。

運命的な出会いを経て和田診療所で研修

p22_2 初期研修医時代の2007年、「わだしん」で4カ月を過ごしました。現在「わだしん」で勤務しているのは、その時の経験がものすごく影響していると思います。
「わだしん」に研修に行く前、医学部の附属病院で和田出身の入院患者さんと出会いました。「地域医療がやりたくて来年、和田へ研修に行きます」と話すと、とても喜んでくれたんです。その後、私の研修開始とその方の退院時期が偶然重なり、その方と一緒に和田に来ました。まるでドラマのような運命を感じたものです。
実をいうと、この患者さんのお母さんのケアマネージャーをしていた男性と結婚したんですよ。私が師と仰ぐ寺澤秀一先生の持論「医者を地域に残すには、その土地の人と結婚させるのが一番」という「愛染かつら作戦」にまんまとハマッてしまったのですね(笑)
今は名田庄に住み、そこから「わだしん」に通っています。最初、名田庄を見て感動したのは、一人暮らしのお年寄りを近所の皆さんが支えている姿でした。お互いに助け合うという古き良き時代が今も残っているのです。

仕事も家庭も両立する環境で地域医療の醍醐味を味わう

p22_3こうした気風や土壌は、地域医療に最高の環境だと考えています。笑顔で仕事をしながら子育てできるのは、地域全体で応援してもらっているからに
ほかなりません。
大好きな場所で大好きな人とともに医療に携わることができ、それがやりがいにもつながって楽しい。そんな現場があることを医学部の後輩にはぜひ知ってほしいですね。仕事と家庭は、どちらかをある程度、我慢しなければ両立しないのが一般的だと思いますが、地域医療ではプライベートの経験を仕事に生かすことができます。人生を積み重ねることで仕事も充実していくのが醍醐味なんです。

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