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利用する人が笑顔になる建築設計がしたい

中野謙悟さん

平成11年度工学部環境設計工学科卒業
株式会社押田建築設計事務所勤務・一級建築士
中野謙悟さん

平成11年度工学部環境設計工学科卒業/株式会社押田建築設計事務所勤務・一級建築士

中野謙悟さん

苦労した分、喜びも大きい

私が勤務する建築設計事務所は公共施設を得意分野とし、民間企業の社屋や工場などの設計も手がけています。私個人の仕事を振り返ると、入社してからしばらくは先輩のサポート的な仕事をしていました。例えば部屋の内装を考えるなど部分的な担当ですね。トータルに設計を任されたのは、入社3年目ぐらいでしょうか。幼稚園の建物を担当し、お客様からは「木材を多く使いたい」という要望がありました。予算との兼ね合いを考えながら、どこに木材を配したら、効果的に木の良さを感じてもらえるかに知恵を絞ったのを覚えています。
お客様のニーズや予算、快適性や安全性などさまざまな視点が求められる建築設計。地盤調査なども行い、実は地道な仕事の積み重ねでもあります。でも、苦労した分、お客様に喜んでもらえた時はやりがいを感じますし、「次のお客様にも喜んでいただきたい」という気持ちになりますね。

多くの気づきがあった現場見学

bat_naka02グループホームや保育園など福祉関係の建築に興味があり、大学時代は、その分野を専門とする櫻井康宏先生の研究室に所属していました。当時、グループホームが注目され始めた時期で、ゼミでは県内外の先進的な建築を多く見学する機会に恵まれました。なかでも印象的だったのが愛知県にある老人デイサービスセンターの建物です。
通常、老人デイサービスセンターというと老人ホームに併設されていることが多いのですが、その施設は幼稚園に併設されていました。孫世代と一緒に過ごすことで老人はイキイキと過ごせ、子どもも老人から多くのことを学ぶという相乗効果を生みだしていました。他にも当時としてはめずらしい個室型の特別養護老人ホームを見学するなど、実際に建物を使う人と交流できたことはとても有意義で多くのことに気づきました。現在、福祉関係の建築を任されることが多く、現場見学の経験を生かし、利用する人が笑顔になるような設計を心がけています。

学校を飛び出して、旅に出よう

大学時代はスキー部に所属し、一生の財産ともいえる仲間がたくさんできました。部活動での先輩、後輩とのつきあいは社会人になってからの人づきあいの練習になったとも感じています。
今、福井大学生の皆さんに伝えたいことは、学校だけにとどまらす、学外でも見識を深めてほしいということ。建築を学ぶ学生さんなら、国内外の有名建築を見てまわることをおすすめします。ただ旅をするだけでも視野を広げることができるんじゃないかな。若い時の出会いや感動的な体験は、その後の人生をきっと豊かにしてくれるはずです。