2018年4月6日
増える認知症 現在、日本の高齢化率は27%にも上り、認知症患者数も増加の一途をたどっています。認知症は大きく分けて、アルツハイマー病・レビー小体型認知症・血管性認知症・前頭側頭葉変性症の4つに分類されます。その中の半分を占めるアルツハイマ[...]
2017年10月20日
米国で出会った「看護診断」という思想 「看護」とは、何か?医療の中でどのような役割を果たすべきか?改めて問うと看護はけっこう曖昧な概念だということが分かります。 「保健師助産師看護師法」によると、看護は①診療の補助、②療養の援助としか書いて[...]
2017年8月17日
「その他大勢」に光を当てる 動物の消化管には、消化吸収という機能と食物を運んでいく機能がありますが、私の研究テーマは、消化管が筋肉を収縮させて内容物を輸送していく「蠕動(ぜんどう)運動」のメカニズムを細胞や分子のレベルで解明することです。 [...]
2017年2月14日
病はどこからくるのか 大学入学当時に出合った「病気と正常は表裏一体※」という言葉に感銘を受けました。体内では、多くの組織で細胞がたえず新しく生産されて恒常性を維持していますが、その正常な仕組みが働かないと、がんのような深刻な病を引き起こしま[...]
2017年2月14日
きっかけは「後悔」 「配偶者からの暴力(ドメスティック・バイオレンス)防止法」が2001年に施行されてから15年が経ちました。現在は、DVという言葉があたりまえのように使われていますが、私が保健師として地域の方に関わっていた20年前は、DV[...]
2017年2月13日
難治がんの克服めざして 日本人の2人に1人が「がん」になり、3人に1人が「がん」で亡くなる時代です。私が平成3年に研究を始めた当時、DNAやRNAという遺伝子レベルの研究は困難でしたが、近未来には治療において重要な鍵を握る時代が必ず来ると信[...]
2017年2月13日
実験結果を数理モデルと統合する統合生理学 生体は、様々な分子、細胞、臓器の集合体です。それらが機能的に連関し、システムを形成することで生体は初めて上手く機能します。生体がどのように機能を統合し、生体の恒常性を維持しているのか、そのメカニズム[...]
2016年3月15日
死に至ることも多い血液のがん「白血病」 白血病は、テレビドラマなどで取り上げられたり、芸能人の方が骨髄移植を受けるなど、話題になったこともあり、聞いたことがある人は多いと思います。白血病は血液のがんで、何かのきっかけで遺伝子が異常を起こし、[...]
2015年11月30日
4月より本格的なスタートを切った「子どもの発達研究センター」。赤ちゃん世代からの発達について研究する「Age2企画」部門の教授として6月に熊本大学より着任した友田先生にお話を伺いました。先生は小児科医として小児発達学を専門に、主に睡眠・メン[...]
2015年11月30日
高齢者に多い変形性膝関節症 高齢になると「膝が痛い」と訴える方は多くいます。そのほとんどは加齢によって内側の軟骨がすり減り、O脚が進行して痛みを生じる、変形性膝関節症と呼ばれる病気です。厚労省の国民生活基礎調査によると全国民のうち2500万[...]
2015年11月30日
求められる災害看護支援 中国・四川大地震被災地での活動 災害看護活動は、日常の看護活動とは異なり、人的・物的資源が不足する中、刻々と変化する状況に対応しながら行わなくてはなりません。これまで国内外を問わずさまざまな災害現場で、発生直後から支[...]
2015年11月30日
皮膚や内臓が固くなり、動かなくなる「全身性強皮症」 重症例では顔面や体幹などの中枢側にも皮膚硬化が拡大してくる。(左) 末梢循環障害の症状として寒冷刺激で指が白くなる。(右) 全身性強皮症は、自己免疫疾患で難病とされる膠原病(こうげんびょう[...]
2015年11月30日
多様な機能を持つ糖鎖 糖鎖は、細胞の表面にある細胞膜に多く存在し、特に細胞のがん化や免疫応答、細菌やウィルス感染による炎症などにおいて重要な役割を演じていることがわかってきており、ここ10年くらいで急速に注目が集まっている研究分野です。私は[...]
2015年11月30日
機能と形態をよりよく整える 平成25年7月、医学部附属病院に形成外科が新設され、それに合わせて赴任してきました。形成外科は、病気やけがなどによって欠損、または変形した身体の組織を「機能的」にも「形態的」にもより自然に近づけることを目的として[...]
2015年11月30日
生命に関わることが多い循環器疾患 平成24年8月に、医学部循環器内科学領域の新設に伴い、赴任しました。循環器領域の疾患は、治療が遅れると生命に関わることも多くあるため、迅速に診断し、適切な治療を行うことが重要です。また、一度危機を脱しても、[...]
2015年11月30日
「心」を生み出す「脳」 私たちの「心」はどのように生まれるのでしょう?洋の東西を問わず、心は 人類共通の興味として探求されてきましたが、技術や科学が進んだ今でも実体は謎に包まれています。喜怒哀楽や思考のように我々が意識できる「心」とそれに伴[...]
2015年11月30日
失明原因トップの緑内障 眼科は、日本の科別医師数でも5~6位に入る非常に大きな診療科で、 白内障や緑内障、加齢黄斑変性など高齢者がかかる疾患が多く、糖尿病網膜症のように生活習慣病に分類される疾患も扱うので、日本のような高齢化社会の先進国では[...]
2015年11月30日
増えている自閉症 自閉症の有病率は飛躍的に増えていて、現在は実に学童の2.3%を占めるとされています。しかし、その原因や治療法はまだ明らかになっていません。このため、医療機関および支援機関では社会生活に適応するための訓練を行っていて、これを[...]
2015年11月30日
100人に1人がかかる統合失調症 統合失調症は、幻覚や妄想などの「陽性症状」、意欲の低下などの「陰性症状」、臨機応変に対応しにくい「認知機能障害」などが特徴的な症状の精神疾患です。症状の進行に伴って、「自分が病気である」ということが自覚でき[...]
2015年11月27日
実は怖い転倒のリスク 皆さんは転んで痛い思いをしたことがありますか? 転倒は誰にでも起こりうるものです。若い皆さんが転んでも、重大な事故には繋がりにくいですが、高齢になると、転倒がけがや骨折の原因になるだけでなく、入院や介護が必要となったり[...]