日々の考えを持ち寄る、
日常と地続きの対話の場に
- 医学部 医学科3年
- 小越 明日香さん(神奈川県立多摩高等学校 出身)
- 栗田 陽菜さん(愛知県立明和高等学校 出身)
「一方通行だ」。生命倫理学の講義で感じたこの思いが、サークル『てつがくカフェ@ふくmedi』復活のきっかけでした。
『哲学カフェ』は「美しさとは何か」「成長とは何か」など一つのテーマについて参加者同士が深く考え、一人ひとりの考えを共有する「対話の場」です。
当時、小越さんが受けた生命倫理学の講義はオンラインで行われており、受動的な学びのスタイルに違和感を覚えました。尊厳死や安楽死といった正解のない問いは、人によって価値観も向き合い方も異なるはず。多様な考えに触れることが、将来医療に携わる者として不可欠であると感じ、その強い思いが活動の原点となりました。
しかし、一人だけで活動を復活させるには不安もありました。その背中を押したのは、同級生である栗田さんの存在です。「どんなことでも相談に乗ってくれる栗田さんの支えがあったからこそ、一歩踏み出せた」と小越さんは振り返ります。
小越さんたちにとって哲学は、哲学カフェという場だけで完結する特別なものではありません。当たり前に存在しているものをちょっと深く考える。日々の思考を大切に持ち寄り、対話を通じて分かち合う場が『哲学カフェ』なのだといいます。
特別なイベントではなく、日常の延長線上にある対話の場として。これからも、日々の暮らしの中で生まれ続ける問いを、考え続けていきます。


