世界への挑戦、
その先に見えた「本当の豊かさ」

  • 国際地域学部 国際地域学科3年 川嶋 悠真さん(滋賀県立守山高等学校 出身)

 「世界で一番リッチな国はどこ?」―アフリカのマラウイで現地の子どもに問われ、川嶋さんは一瞬言葉に詰まりました。
 川嶋さんは2026年2月、大学生のうちにアフリカをこの目で見たいという思いから、国際協力機構(JICA)の「海外協力隊体験プログラム」に参加し、約3週間マラウイを訪れました。
 現地では栄養・衛生改善に取り組み、トウモロコシの粉を練った現地の主食「シマ」に偏りがちな食生活を改善するため、現地の食材を生かした「お好み焼き」の調理実習などを企画。活動を通じて痛感したのは、文化を尊重する難しさでした。感染症対策としてゴミ箱の改善を提案しようとしたものの、そもそも現地ではゴミ箱を使わない生活が当たり前。日本との文化の違いに直面し、自分の知識が表面的なものだったと感じたといいます。現地の人と深く関わって初めて見えてくるものがある。その学びは大きな収穫でした。
 「途上国の人々は不幸である」という一般的なイメージとは裏腹に、毎日を心から楽しむ彼らの姿に、本当の幸せの意味を教えられたといいます。10月からはマレーシアへ留学し、途上国の開発課題や地球規模の課題を研究する「開発学」の科目を履修する予定です。マラウイで得た「現地の声に耳を傾ける」という羅針盤を胸に、教育開発の専門家という夢へ向かって、再び世界へ挑みます。