人生の豊かさを、
建築でもっと支えたい

  • 工学部 建築・都市環境工学科3年
  • 山﨑 陽世里さん(愛知県立総合工科高等学校 出身)

 建築・土木業界での実践型インターンに取り組む学生集団「ドボプロ」に所属する山﨑さんは、2025年8月、同団体の「CeePs」プロジェクトに参加。2015年に起こったネパール大地震の復興支援のため、1週間ヌワコット地方で仲間とともに柔道場の建設に携わりました。
 建築への思いを強くしたきっかけは、中高時代に同じ柔道場で視覚障がいのある選手と練習していたこと。ハンデに負けず挑戦する姿からバリアフリーに興味をもち、もともと好きだった建築が、その視点を得たことでさらに魅力的なものになりました。
 プロジェクトでは、渡航の約4か月前からオンラインで現地の技術者へのヒアリングを重ね、現状に合わせて自分たちが何を企画・設計すると良いかを検討。日本の柔道場のように整備してほしいと要望を受け、ネームプレートや神棚など日本の伝統的な内装部分を現地材で制作しました。日本とは異なる特有の寸法感覚や機械の精度の違いに戸惑いながらも、唯一の柔道経験者として柔道の精神や考え方を伝えながら支援できたといいます。
 この経験を経て、山﨑さんは「すべての人に安心・安全な空間づくりを通して、誰もが好きなことに挑戦できる社会を目指したい」と語ります。医療や福祉の場に比べ、スポーツや芸術を楽しむ施設は誰もが不自由なく利用できる環境が不十分だと感じるからこそ、今後は「人の豊かさに関わる建築」を研究することを目標に、彼女の挑戦はこれからも続きます。