子どものこころの発達研究センター講演会を開催しました

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本学子どものこころの発達研究センターが「子どものこころを診る」と題して、11月25日に、福井市のフェニックス・プラザで講演会を開催し、約300名が参加しました。
本センターは、「児童青年期こころの専門医育成部門(寄附研究部門)」を平成29年4月に福井県からの寄付により開設し、これまでの「脳機能発達研究部門」「情動認知発達研究部門」「発達支援研究部門」と合わせて4部門となりました。子どもの“こころ”の問題を解明し、治療さらには支援するための研究・教育・診療のほか、専門医等の育成にも主眼をおいた教育プログラムを行っています。
講演会では、児童青年期こころの専門医育成部門の杉山登志郎客員教授ら教員3名が、「児童青年期精神医学の今日の課題」「児童福祉にみる児童青年精神科医療の役割」「子どもの抑うつ・自傷行為と、対人関係療法」をテーマに講演しました。
講演では、「少子化にも関わらず、児童相談所が対応した児童虐待の相談件数は増加傾向にある」と指摘。「背景には、養育者の貧困、うつなどの精神疾患、幼少期の不適切な養育環境があり、愛着障害、解離症状、フラッシュバック(再体験)への対応が必要」として、問題のある児童青年に行政、児童福祉、学校が連携して対応している大阪市などの事例を紹介しました。また、児童青年期のうつ病などの治療法のひとつとして対人関係療法(IPT-A)についても報告がありました。
聴講者からの質問では、産科婦人科の医師から「性被害」への課題について、「開設された新しい部門が育成した児童精神医学の専門医と医療機関や教育現場が連携し、先進的モデルになってほしい」と期待の声が寄せられました。
最後に、友田明美副センター長が、「臨床研究に基づき、発達障害と複雑性PTSDの診断と治療のため、”お節介をやく人”(児童青年期こころの専門医)を育成し、今後もホットな話題を提供していきたい」と挨拶しました。IMG_0409

│ 2017年11月25日 │