5月27日、カナダ・オタワ大学医学部のベンジャミン・ツァン教授が本学を訪問し、福井大―オタワ大の医工連携・国際共同研究の打ち合わせを行い、その後、本学の研究施設などを視察しました。
本学とオタワ大は、医学部の産科婦人科学分野において25年以上にわたる交流の実績を有しており、これまでに学術交流協定および学生交流に関する覚書を締結しています。今年2月には、本学の研究者がオタワ大を訪問し、日加共同研究コンソーシアム「EndOC(Endometriosis-associated Ovarian Cancer)」の立ち上げと、今後の医工連携の活動方針について合意しています。
交流会では、本学の大学院工学研究科及び遠赤外領域開発研究センターの研究者が自身の研究内容を紹介。今後の共同研究の検討を行いました。またオタワ大学側の研究者もオンラインで参加しました。その後、本学の最新実験設備であるジャイロトロン※実験施設などを視察。ツァン教授は、本学の研究について大いに興味を持ったようでした。
翌日には、文京キャンパスにて内木宏延学長、永井崇弘副学長、永井二郎工学部長を、松岡キャンパスにて菊田健一郎医学部長を表敬訪問し、今後の医工連携の学術交流について話し合いが持たれました。
ツァン教授は「25年間築いてきたオタワ大-福井大の絆を、若い世代に引き継ぎたい。両大の絆をさらに強固にするため、医学分野だけではなく理工系分野も連携交流を拡大したい」と話し、今後の国際共同研究に強い意欲を示しました。
※大型の真空電子加速管でミリ波からテラヘルツ波帯の大電力電磁波源。遠赤センターのジャイロトロンは周波数160GHzから460GHzの広い範囲で高出力な電磁波を生成し、さまざまな物質の性質や反応に関する詳細な情報を得ることができます。