青年期自閉スペクトラム症への継続オキシトシンスプレーの効果は点鼻用量と遺伝的個人差の影響を受けることを明らかにし、報道発表を行いました

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子どものこころの発達研究センター 小坂 浩隆教授、医学部精神医学領域 和田 有司教授らの研究チームが発表した論文
“Oxytocin efficacy is modulated by dosage and oxytocin receptor genotype in young adults with high-functioning autism: A 24-week randomized clinical trial”
(日本語タイトル:「青年期自閉スペクトラム症への継続オキシトシンスプレーの効果は点鼻用量と遺伝的個人差の影響を受ける」)が8月23日、電子版米国科学誌「Translational Psychiatry」(NATURE PUBLISHING GROUP)に掲載されました。

小坂教授と和田教授による臨床試験の成果発表は、松岡キャンパスで8月19日に行いました。経鼻オキシトシンスプレーは、自閉スペクトラム症の社会性障害などの症状を軽減する効果があるとして近年注目されていますが、「どのぐらいの量を点鼻すれば効果が得られるのか」「個人差があるのか」などはよくわかっていませんでした。今回、小坂教授らはこの2つの疑問点を明らかにするため、15歳から39歳の自閉スペクトラム症60名の参加者に対し臨床試験を行い、オキシトシンの効果に「点鼻用量での効果の違いがあること」「遺伝子的特徴によって効果の違いがあること」を解明しました。

この成果により、オキシトシンスプレーを用いる前に、症状を軽減するための最適な点鼻用量を選ぶことや遺伝子情報の違いから治療効果を予測することで、個々の患者さんに合った治療選択が出来るようになる「テーラーメイド医療」が期待できると、今後の可能性について説明しました。

│ 2016年8月23日 │