●原子力を安全に利用するためには、ウラン燃料が高温になり溶け始めるときに、どのような変化が起こり周囲の材料と反応するのかを正確に理解することが重要です。
●研究チームは、3000℃を超えるような超高温物質に対してSPring-8の強力なX線を照射し、その構造変化をリアルタイムで観察できる新しい技術を開発しました。この技術により、燃料や被覆管が溶ける瞬間から、化学反応を経て固まるまでの一連の過程を追跡することが可能になりました。
●開発した観測技術は、安全性の高い燃料開発や燃料の変性過程の理解に役立つだけでなく、航空宇宙・鉄鋼分野の新規材料開発研究にも応用が期待されます。
Combined in situ quick X-ray absorption fine structure and X-ray diffraction systems for ultra-high temperature metal oxides
Hajime Tanida, Tohru Kobayashi, Tsuyoshi Yaita, Masaaki Kobata, Tatsuo Fukuda, Ayumi Itoh, Kenji Konashi, Yuji Arita
<原子力機構>
谷田肇技術主幹:システム開発
小林徹研究副主幹、小畠雅明技術副主幹、福田竜生研究副主幹:実験、考察
<福井大学>
有田裕二教授:電気炉開発
伊藤あゆみ特任准教授:解析、考察
<東北大学>
小無健司特任研究員:考察
矢板毅研究員:考察
日本化学会欧文誌「Bulletin of the Chemical Society of Japan」
10.1093/bulcsj/uoaf088
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