私は大学の授業で「速さの学習を苦手とする小学生が多い」と聞き、「速い・遅いの感覚は、子どもにとって身近なのにどうして難しいのだろう」と疑問を持ち、速さの学習を研究テーマに選びました。身近な概念であるはずの速さの理解が困難な理由はいくつか考[...]
学習評価への注目 学部時代、教育実習で授業研究の面白さに触れ、もう少し研究したいと大学院に進学しました。当時(2000年頃)は「総合的な学習の時間」が始まった頃で、パフォーマンス評価やポートフォリオ評価といった新たな評価法が注目され始めてい[...]
作品を見た人に明日も頑張ろうという前向きな気持ちになってほしい。制作にあたって織田さんが大切にしている思いです。 自宅の茶の間にはいつも写真が飾られていました。小さい頃からそれは身近な存在で、その写真を撮ったのは美術教員だった父親。いつしか[...]
同じ大学の同じ学部、同じ伝統空手道部に所属し、実はアルバイト先も同じという咲穂さんと雅昂さん姉弟。小さい頃は体力が有り余り、よく取っ組みあいのけんかをしていたことから小学校3年生と4歳のときに両親の勧めで空手の道場に通い始めました。練習で組[...]
現場から研究の場へ 私の専門としている「技術・家庭科(技術分野)」は中学校にしかなく、材料の加工やエネルギー変換などによるものづくりを通して生活や社会と向き合う教科です。現職のとき、全国技術・家庭科研究大会で技術教育の先輩研究者と出会い、[...]
4歳からピアノを習い始め、数々のコンクールで受賞している金田さん。音楽を続けているのは、楽しいからではなく常に近くに音楽があって義務感のようなものを感じていたから。18年間続けていると自分の感情にあわせて演奏することができ、遊び道具のような[...]
科学的な根拠に基づいた支援を 特別支援教育は、その子にとっての目標を定めるところから始まります。その子の生活や今後の人生に何が重要か、その事柄はどうしたら習得できるかを考えるのですが、「生きるとは何か」「人間とは何か」「社会とは何か」そし[...]
私は教育実習や塾などで、中学生から「数学の中でも証明問題が一番嫌い」、「証明できるかどうかは運だ」といった言葉をよく耳にしていました。証明は中学校第2学年で学習しますが、苦手意識を持つ生徒は多く、数学嫌いの要因の1つとなっています。一方で現[...]
スロヴァキア、翻弄された国に学ぶ 古い歴史のある中央ヨーロッパ東部にあり、1993年に独立したばかりのスロヴァキア共和国。スロヴァキア人は、長らくハプスブルク帝国(オーストリア=ハンガリー二重帝国)の領域内にありながら、言語を共有する者と[...]
陸上競技を支えるスターター、計測員などの審判員。その中に大会運営に欠かせない役割としてアナウンスがあります。 片山さんは中学生から選手として陸上を続けてきましたが、大学1年生から審判員を、2年生からはアナウンスを担当しています。県内開催の[...]
実践型のカリキュラムを学生時代に経験してみたかった 卒業してから28年ぶりに福井大学に戻ってきました。学生ではなく、教職大学院の教員として。この間、すごく変化したなと感じるのは、教える子どもたちと直接、関わるような実践的な学びがカリキュラ[...]
コロナ禍でありながら大学祭の開催に向けて準備してきた大学祭実行委員。 今年のメンバーは大学祭の経験がない1、2年生からなる11人。人数は少ないものの、自分たちの手で作り上げたいという強い気持ちを持っています。開催に向けて、サイエンスショーや[...]
楽だけど伝わらない“広い言葉” みなさんは、自分の考えを人に伝えるのは得意ですか?自信を持って得意だと言える人は少ないのではないでしょうか。 人と話している時、感じたことを上手く表現できずとっさに「すごい」や「ヤバい」といった“広い言葉[...]
より良き社会を創るという世界共通のヴィジョンの下、より良き社会人の育成を目的に野外活動を通じて礼儀、自発性、協調性や社会性を育むボーイスカウト。大畑さんは、5歳の時に体験会でその楽しさに触れ、勉強や部活との両立に悩んだ時もありましたが現在ま[...]
テストは解けるけど分かっていない 次の問題を考えてみましょう。マッチ棒で作った2つの図形の広さを比べる問題です。私の調査では,小学校4 年生の69%が「広さは同じ」と答えました。この問題は大学生の約6割も「広さは同じ」と答えることが確認され[...]
昨今の日常生活では、カーナビやマップアプリは欠かせないものとなっています。こうしたマップ(2次元平面)に描かれた情報から実際の道路やランドマークなど3次元空間に配置された様々な事物の特徴を捉える能力は、私たちにとって重要な空間認知能力の1つ[...]
アルペンスキーを科学的に探究 雪の斜面に旗門が設置されたコースを滑ってタイムを競うアルペンスキー。スピードを出すための体力に加え、ターンの技術が問われる競技です。私もかつてこの競技の選手でしたが、大きなけがをしたことなどで競技生活を断念し、[...]
どこにでもあるようなもの、今見えているものをそのまま信じて良いのか。これは美術を学ぶ蟻塚さんと福田さんが美術に向かうポリシーです。身近なものをモチーフに蟻塚さんは木彫として人体を、福田さんはアクリル画として果物を、それぞれの感性と技法で表現[...]