◆マウスの脳梗塞モデルにて、脂質メディエーターであるリゾホスファチジン酸(LPA)(注1)の投与により脳梗塞の体積が減少して脳のむくみ(脳浮腫)も軽減された。
◆LPAは血管内皮細胞のタイトジャンクション(細胞間の接着構造)を保つことで、血液脳関門(注2)(脳の血管バリア)の破綻を防ぎ、神経細胞を保護することを明らかにした。
◆この保護作用はLPA4受容体(注3)を介することが同受容体を欠損したマウスにて示され、LPA–LPA4シグナルが脳梗塞治療の新たな標的となりうる。
Lysophosphatidic Acid Reduces Ischemic Brain Injury by Attenuating Vascular Permeability Through LPA4 Receptor Signaling
(リゾホスファチジン酸はLPA4受容体シグナルを介して血管透過性を抑制し、虚血性脳障害を軽減する)
Shintaro Yamada, Kazuhiro Takara, Naoi Hosoe, Anna Shimizu, Yumiko Hayashi, Lamri Lynda, Takayuki Sonoda, Kenichiro Kikuta, Hiroyasu Kidoya
山田 慎太朗 (福井大学 医学系部門医学領域 血管統御学/脳脊髄神経外科学 大学院生)
高良 和宏 (福井大学 医学系部門医学領域 血管統御学 助教)
細江 尚唯 (福井大学 医学系部門医学領域 血管統御学 大学院生)
清水 杏奈 (福井大学 医学系部門医学領域 血管統御学/耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 大学院生)
林 弓美子 (福井大学 医学系部門医学領域 血管統御学 助教)
ラムリ・リンダ (福井大学 医学系部門医学領域 血管統御学 助教)
園田 貴之 (福井大学 医学系部門医学領域 血管統御学 大学院生)
菊田 健一郎 (福井大学 医学系部門医学領域 脳神経外科学 教授)
木戸屋 浩康 (福井大学 医学系部門医学領域 血管統御学 教授)(責任著者)
「Translational Stroke Research」(トランスレーショナル・ストローク・リサーチ)
https://doi.org/10.1007/s12975-026-01451-8
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